家族に食べさせるために安全な農作物を作る – 平田産業有限会社

家族に食べさせるために安全な農作物を作る

合鴨家族 古野農場 / 古野 隆雄 様

なぜ有機農業をやっているのか、それは「家族に食べさせるためです。 そして、その同じものを消費者の方にお届けしているのです。」古野さんは害虫や雑草を食べてくれるアイガモを田んぼに放し、完全無農薬の稲作をされています。アイガモ農法では国の内外を問わず第一人者として知られる方です。


▲害虫や雑草を食べるアイガモさん

【飼肥料農法】アイガモを卵から孵化させ、ひなを育てます。ひな達は油粕も配合された飼料を食べ生後1週目頃から田んぼで虫や草を食べる仕事に就きます。ひな達は田んぼの中を元気に動き回り、その無数の脚で田んぼの水をかき混ぜ濁らせます。このアイガモの成長が土壌の活性化を促す大きな役割を担ってくれています。アイガモの成長と伴に稲も生長していく、自然の営みが作物を育てる循環型農業、古野さんはこんな素晴らしい農業を続けていらっしゃいます。


▲孵化後のアイガモの雛たち

【合鴨水稲同時作】アイガモを孵化させ、育てて食肉とすることだけを捉えれば畜産とも言えますが、アイガモが田んぼで育っていく日々は、稲作農業の一部を担ってくれているとも言えます。アイガモを介して畜産と稲作の両方が同時に実現できる。本来あるべき自然の姿ではなかろうかと、古野さんは教えてくれました。



【海外協力】三十数年前からベトナムを始めとするアジア諸国から招聘をうけ、現地に赴きアイガモ(あひる)農法を指導されています。「あひるの飼育と稲作の同時作」をアジア各地で広め、農業の収量増加と就農者の生活の安定向上に大きな貢献をされています。また国内はもとより海外からも農業留学生を多数受け入れ、農業に携わる人の育成も続けていらっしゃいます。


▲アイガモ農法を実践する福岡県桂川町の古野隆雄さん。古野さんは2010年頃から弊社の「カネゲン圧搾菜種油粕」をアイガモの餌としてご愛用頂いています。

お昼ご飯を食べるのを忘れるくらい田んぼにいるという古野さん、梅雨の晴れ間の忙しい中、とても気さくに教えていただきました。
かわいいアイガモのひな達、古野さんのお手伝い頑張ってね!

【古野 隆雄 氏】

プロフィール
1950年 福岡県桂川町生まれ
1978年 九州大学大学院修士課程中退、就農し完全無農薬有機農業を始める。
1988年 合鴨除草農業に取組み始める、以降いくつもの困難に立ち向かう。
2000年 スイスシュワブ財団より「世界で最も傑出した社会起業家」の一人として選出
2007年 博士課程に入学せず農業に従事しながら論文を提出し九州大学農学博士号を取得、博士論文「アジアの伝統的アヒル水田放飼農法と合鴨水稲同時作に関する農法論的比較研究 -囲い込みの意義に焦点をあてて-」
2012年 フランスで開催の有機稲作世界会議に招かれる。
2014年 オーレック社と株間除草機(ホウキング)を開発。

主な著書
「合鴨ばんざい」 農山漁村文化協会
「アイガモがくれた奇跡」 家の光協会 など多数

【古野農場】〒820-0603 福岡県嘉穂郡桂川町大字寿命824番地 TEL.0948-65-2018
【古野農場HP】 古野農場詳しくはこちら▶︎
平田産業instagramにて動画公開中